「空家等対策の推進に関する特別措置法」「空き家等適正管理に関する条例」などからの抜粋です。

■空家等とは
建築物又はこれに附属する工作物であって居住その他の使用がされていないことが常態であるもの及び、その敷地(立木その他の土地に定着する物を含む)をいう。
ただし、国又は地方公共団体が所有し又は、管理するものを除く。
※「空家」は、建物だけではない。

■特定空家等とは
そのまま放置すれば倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態
又は、著しく衛生上有害となるおそれのある状態、
適切な管理が行われていないことにより著しく景観を損なっている状態、
その他周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切である状態にあると認められる空家等をいう。

■空き家所有者の責務
空家等の所有者又は管理者は、周辺の生活環境に悪影響を及ぼさないよう、空家等の適正な管理に努める。

■管理不全とは
１）空き家等の全部又は、一部が倒壊するおそれがある状態。
２）空き家等の一部が剥落又は、飛散するおそれがある状態。
３）不特定の者の侵入による犯罪又は、火災を誘発するおそれがある状態。
４）その他空き家が人の生命・身体若しくは財産又は、空き家等周囲の生活環境に害を及ぼすお
それがある状態。

■外部不経済とは
空き家が管理されずに放置され、近隣に悪影響を与えること。
例えば、敷地内にゴミが不法投棄されたり、荒廃や老朽化により景観上の問題を生じたり犯罪者が出入りし地域の治安が悪化したり、放火されることなど、社会的な問題になること。
また、害虫の発生・野良犬・野良猫の集中。近隣への落ち葉の飛散や樹木の枝の越境など

つまり、空き家を所有したら「管理」する責任が生じるのですね。

「管理」を具体的に言うと

◎衛生的（ゴミ・害虫害獣など）に保つ
◎治安維持に努める
◎倒壊などによる危険のないように維持する

ということかと思います。

遠方の建物を相続による所有することもあるでしょう。
手入れのために足を運ぶことが困難な場合は、空き家管理サービスを取り入れて
責任を果たすことが　所有者にとって大切な役目となると感じます。