防蟻(シロアリ対策)

シロアリ被害は怖い?怖くない?

シロアリ被害が生じると建物はどうなるのでしょうか? 

木造住宅にお住まいの方、これから家を建てようと考えている方の「不安要素」として、必ずと言ってよいほど挙げられるものに「シロアリ被害」があります。

では、シロアリ被害が生じると建物はどうなるのでしょうか?
シロアリ対策に50年以上従事している 愛知県一宮市 株式会社 アイ・エコアップ 会長 今村民良氏に尋ねてみました。

「実は早期発見ができれば、シロアリ被害は過剰に恐れなくとも良いケースが多いのです。無論、被害箇所にもよりますが。
大事なのは【早期発見】【不具合を放っておかないこと】ですね。
大型地震による家屋倒壊と蟻害・腐朽は因果関係がある、という調査結果も出ていますので、ないがしろにはできない問題です。」

シロアリ被害に遭って、住まい手が困る点はどんなことでしょう?

今村氏「まずは心的なダメージがあげられます。羽アリの群飛や大量の働きアリを見た時などは、虫の苦手な方は慌ててしまうことが多いです。

次に、経済的なダメージ。
被害が甚大になるまで気づけなかった場合、シロアリ駆除のみでは収まらず、修繕やリフォームが必要となるケースもあります。束の交換、畳替え、大きな被害だと根太や大引を修繕なども一緒に行う必要も時にはあり、そうすると費用負担もかさみます」

施工価格については地域性もあるためあくまでも一つの目安ですが、シロアリ駆除施工のみを行う場合の費用は、中部圏で20坪(1階床面積)で15万~20万円前後をイメージとして持っておくと良いでしょう。
これより高すぎるのは消費者の皆さんも躊躇すると思いますが、実はあまりに安い場合も注意が必要です。施工方法・使用薬剤・技術者のスキルなど、「安かろう悪かろう」を選択したくはありませんよね。価格の根拠をしっかり確認しておくことをオススメします。

シロアリかも・・・こんな症状を感じていませんか?

■床がフワつく。
■お風呂や玄関ドア枠に、傷みや穴が空いたような箇所がある。
■4月~7月頃、羽アリが出た。
■ウッドデッキや庭の杭がシロアリに加害されている。

シロアリと思わしきものを見かけた際、1日2日で住まいがどうにかなってしまうことはまずありませんが、
「もう少し様子を見よう」「どこに相談してよいかわからない」と、ついつい後回しにしてしまうことによって、

■費用負担が増してしまう可能性が高い
■シロアリを駆除することはできても 一度受けた部材のシロアリ被害はもとに戻らない

というデメリット生じる可能性は知っておきましょう。

先のような異変を感じた場合、専門家による床下調査や異変箇所の確認は行ったほうが良いと言えます。

<取材協力>
株式会社 アイ・エコアップ 今村民良氏

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