ガーデニング

「和ハーブ」を生活に取り入れる

実は身近な「和ハーブ」。取り入れてココロもカラダも喜ぶ暮らしを

「住」と「食」をつなげる和ハーブ

【ココロもカラダも喜ぶ暮らし】をモットーにしている当コラム。

日頃は「住」を中心としていますが、今回取り上げるのは「住」と「食」をつなげる存在のように思います。

それは「和ハーブ」。
和ハーブ検定合格者で 日常に和ハーブを上手に取り入れていらっしゃる小倉 悠有里さんにお話を伺います。

「身土不二」に即した「和ハーブ」

ココカラ:
「和ハーブ」はあまり耳馴染みのない言葉のように思いますが・・・代表的なものを教えて下さい。

小倉さん:
たしかに「和ハーブ」という言葉は耳馴染みのない方も多いかもしれませんね。
でも「紫蘇」「山椒」「生姜」というとどうですか?
親しみやすいものに感じられません?

ココカラ:
確かに!
我家のベランダにも この春植えた紫蘇がありますよ!

小倉さん:
和ハーブの魅力は、日本のハーブなのでそこかしこに生えていて、びっくりするくらいの薬効があるため摘まずにはいられなくなるところです。

日本は海に囲まれて、高い山脈をもつため、ミネラルを含む海産物や、多様で豊富な植物を生み出しているので食文化がとても豊かなんです。

また、植物というのはその土地の日光の強さに合わせて、それに対抗する色素成分アントシアニンやカロテノイドを作ります。
つまり、その土地の植物を食せばその環境に対応した成分が自然と体内に取り入られることになりますよね。

「身土不二」という言葉をご存知ですか?
身体と生まれついた土地とは二つと分けられない、という意味なのですが、理にかなっていますよね。

和ハーブは私たちの身近にあり、自然に体質改善していくことが出来るありがたい植物だと、私は感じています。

暑い夏を乗り切るための「和ハーブ」

ココカラ:
長く続いた梅雨、外に出ていきづらい状況、そして今年も訪れるであろう猛暑。
そんな時に 私たちを助けてくれる和ハーブはありますか?

小倉さん:
そうですね。 暑い夏を乗り切るための和ハーブをいくつかご紹介しましょう。

<食中毒予防 殺菌効果>
唐辛子、山椒、ワサビ、ニンニク、ヨモギ、ハッカ、ゆず

<体内熱を下げてくれる>
ゴーヤ ビワ

<加齢に伴い弱まった胃腸の消化力・免疫力を補助>
柑橘系の果汁

<汗が出過ぎる時 収斂効果>
梅干し 赤紫蘇

小倉さん:
「ヨモギ」は体内熱を取ってくれる働きもあり、夏に最も効能を発揮する植物です。
洗って熱湯を注いでお茶にして飲んでも良いし、乾燥させてからお茶にしても良いです。
天ぷらにしてもいただけますし、草団子も美味しいですよね♪
また、そのままお風呂に入れると、皮膚から薬効が入ります。

ヨモギの見分け方は、葉の裏を見てください。白いのが目印です。

ココカラ:
遠くへ出かけられない今、ご近所を散策がてら「和ハーブ」を探してみるのもいいでしょうし、
紫蘇や三つ葉などはお庭やベランダ菜園ができそうですよね。

暮らしと食をつなぐ和ハーブ。
積極的に取り入れて ココロもカラダも喜ぶ暮らしを営んでいきたいです。

<取材協力>
小倉 悠有里さん

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