今回は、空き家を「お金」の面から見てみようと思い、
愛知県一宮市の税理士法人 大樹さんにお話を伺います。
ココカラ:
税理士事務所に寄せられる「空き家絡み」の相談には、どういったものがありますか?
大樹さん:
寄せられるものは、やはり「税金」に関するご相談となりますね。
税理士事務所では、不動産を売却した時の税金に関するご相談に対応できます。
親御さんの住んでいた実家が「昭和56年4月より前に建築」されていた場合、売却時に3,000万円控除が受けられる可能性があります。
相談時に用意しておくと良いもの
ココカラ:
知っていると知らないとでは、大きな違いになりそうですね!
では、相談時に用意しておくと良いものは何がありますか?
大樹さん:
①空家を相続で取得した時の住民票や戸籍謄本
②名義変更後の不動産の謄本
が必要です。
売却が済んでいる方は、
③売買契約書
も必要です。
大切なのは、売却「前」の相談
ココカラ:
税理士事務所へ相談すると、どんなポイントが解決できますか?
大樹さん:
空家売却の3000万円控除は特例になります。
適用要件が厳密に決められておりますので、売却する前にご相談頂ければ、控除を受けるための手順をお伝えできます。
売却後にご相談頂いた場合には、適用要件を満たしていない場合3000万円控除が受けれない可能性がありますので、必ず「事前」にご連絡下さいね。
ココカラ:
住まいは財産。
ということは「相続」とも深く関係するものとも言えますよね。
所有者は、空き家にする前にできる準備。
継ぐ方は、相続したあとに困らない準備や対策。
お金の問題はナーバスになりがち。
税のプロに相談することで、考えや行動の整理ができ、少しでも気持ち穏やかに手続きを進めることができるかもしれませんね。
<取材協力>
税理士法人 大樹 http://taizyu.jp/