ここ数年、愛知県、岐阜県でもシロアリ対策の材料としてお問合せが増えている「ホウ酸」。

耳にしたことある方は少なくないと思いますが、一体どんな特徴があるものなのでしょう。
シロアリ対策の「エコボロン」のメーカーである 株式会社 エコパウダー 専務取締役 齋藤武史さんにお話を伺います。

ココカラ：
「ホウ酸」についてお問合せや施工のご希望が増えていますが、
ホウ酸とはそもそもどんなものなのでしょうか？

齋藤氏：
ホウ酸は、海水や土壌などに存在している天然物です。
日本各地の温泉で貼り出されている成分表をみてみると「メタホウ酸」といった名前で、ホウ酸成分が入っていることが確認できますよ。

カリフォオルニア州などには大規模なホウ酸の鉱脈があり「ホウ酸塩鉱物」が採掘されています。
ホウ酸は鉱物から精製され、様々な製品に活用されています。

例えば、ガラスの原料などで使われるほか、
身近な所では目薬やコンタクトレンズの保存液にも使用されています。

お子さんに馴染み深いスライム遊び。
この原料としても、ホウ酸の仲間であるホウ砂が使われています。

また、植物にとってはホウ酸が必須微量元素であることから「ホウ素含有肥料」が販売されています。
（ただし、過剰な量のホウ酸は植物にとって害になります。）

ココカラ：
ゴキブリ退治の「ホウ酸団子」は有名ですよね！

齋藤氏：
ゴキブリにとってはホウ酸は毒物です。
一方、人にとってはどうかというと、ホウ酸は、食塩と同じくらいの毒性と言われています。
人はゴキブリと違って優秀な腎臓をもっているので、身体の中に入ったホウ酸をおしっこと一緒に排出することができます。
そのため、人をはじめとする哺乳動物にとっては、ホウ酸は安全性が非常に高いのです。

ココカラ：
ゴキブリとシロアリは大きな分類では仲間。
だからホウ酸はシロアリにも効果的と言えるのですね。

齋藤氏：
ホウ酸の主な特徴として、次のものが挙げられます。

・天然由来の成分
・揮発しない
・変質しない
・燃えない
・人に優しく、下等生物に厳しい
・水に溶ける

ココカラ：
身近なものにも多く使われていて、天然由来成分というのは、魅力的。
シロアリ対策として用いる場合、性質・特徴を熟知した専門業者による施工もポイントのように感じます。

多くの方に「ホウ酸」をシロアリ対策の一つの選択肢として知っていただきたいですね！

＜取材協力＞
株式会社 エコパウダー　https://ecopowder.com/