整理収納

お盆休みに「片付け」に取りかかってみる

プロに聞く!「自宅を快適にするため心がけていること」

もう夏休みに入っている方も、これから夏休みという方もいるタイミングと思われる今。

そのお休み期間中に、私が飽きもせず(と申しますか、一向に終わらないのであいも変わらずと申しますか・・・)取り組む予定が「自宅のお片付け」。
【自宅を整えていくための行為】は、本来楽しさや喜びにつながるものだと思うのですが、
同じことをずーっと繰り返しているので、私はこのままゴールを迎えることがないのではないか・・・というマイナスな気持ちになってしまうことも。

そこで今回は、お盆休みを利用してお片付けをしてみようと思っている方が 少しでも前向きな気持ちで取り組めるよう
1級家事セラピストであり、女性が提案するリフォームと暮らし方の会社 イエノコト株式会社 代表である淀川 洋子さんにお話を伺います。

 

ココカラ:
時折お見受けする淀川さんのシンプルな暮らし方に憧れているのですが、
片付けのプロでもある淀川さんが、ご自宅を快適な空間にするために心がけていることとはなんですか?

淀川さん:
できなくても悔やまない! これは大切なことです。
皆さん、色々な役割を担って暮らしている今、毎日片付けに長時間費やせないのは当然。

私は、
月曜日は寝室
火曜日はリビング
水曜日はキッチン
木曜日はお風呂と洗面
金曜日はトイレと玄関回り
土曜日は二階
日曜日は庭の周りと車
と決めて簡単な片付けと掃除をするよう心がけています。

ココカラ:
ルーティンにしているのですね!
毎日 どれくらいお時間をかけているのですか?

淀川さん:
30分程度なんですよ。 キッチンタイマーを使って、それくらいしかやらないことに決めています。

この暮らしになるまでに、十数年かけて物の量をかなり減らしてきました。
ですから今はかなり過ごしやすい空間になっていますが、「掃除」と「片付け」は違いますので出来るだけ片付けをしながらお掃除に取り組むようにしています。

ココカラ:
仕事、日常の家事に追われがちな私は 理想と現実とのギャップがなかなか埋まらないことも悩みのタネです・・・

淀川さん:
できないことが続いてもダメ出しをしないことも大切にしているポイントですよ。
でも、できないことが続くとやはり気になるもの。 ですから、出来るだけ「溜めないこと」を心がけています。
溜まると作業がかなり大変になるのでスタートに戻すのに時間がかかります。
出来るだけ今やる・すぐやる・出来るまでやると唱えたり(笑)。

帰ってきたらすぐにソファには腰掛けないで15分だけキッチンタイマーをかけて取り組むとか、
出来なくても悔やまないとか、
そうした小さな決めごとを大切にしてはどうでしょう?

片付かないのは「性格ではない」

淀川さん:
片付けができる・できないって、「性格」によるものではないのですよ。
片付けには「手順」や「やり方」がありますから、それを学んで繰り返せば大丈夫だと思います。
私もできないことに苦しんできたので気持ちはよくわかります!

それと、本を読んだり講座を聴いただけで、実は行動を起こしてない方が多いようにも思います。

ココカラ:
耳が痛いです(笑)
私の場合は行動には移っていますが、淀川さんのお話を伺う中で「こう暮らしたい」「こんなお部屋にしたい」というビジョンが曖昧なのかもしれないなと感じました。
だから 取り組みも効率的でない、結果が出づらいのかもしれませんね・・・。

淀川さん:
定位置・定量・捨てる(まわす)、片付けの基本はこの3つです。

コロナで旅行などなかなか難しい時ですが、いまこそ費用を使ってでも思い切って物と向き合い、引っ越したつもりでリセットして新たな生活習慣を身に着けることをお勧めしています。
繰り返し取り組む中で、片付けと向き合う中で、「自分が望む暮らし」は見つけ出していけると思うのです。

「自分が望む暮らし」を見つけられれば、片付け一つ一つに達成感を感じられるようになるでしょうし、
その状態を手放したくないと思うようになっていくものです。
片付けは「かたをつけていくこと」。
「かたをつけた自分らしい生活」を思い浮かべてみてください。満足感を得られることは想像できますよね。

ココカラ:
「かたをつける」 そんな生き方ができたらかっこいいですね!

お片付け。どこから始めたらよいのでしょう?

ココカラ:
さて、では早速このお盆休みに片付けに着手しようとした際、なにから手を付けてよいかわからない・・・という方もいると思うのですが、
アドバイスいただけますか?

淀川さん:
まずは「小さな引き出し」くらいからはじめてみてはいかがでしょう?

ココカラ:
それだとハードルが下がりますね。
やる気に満ちてスタートしたはずなのに、膨大な量だと 先程伺った達成感を味わう前に疲れてやめてしまうかもいるかも知れませんよね(笑)

淀川さん:
手順は次の通りです。
① 「いる」・「いらない」・「わからない」と分けます。

② いるものはどこを住所にするか決め、いらないはさようなら(捨てる)をします。

③ わからないは、わかるまで繰り返すのでわからないものを置く場所を決めます。

これを繰り返していきます。

まずは是非、小さな達成感を味わってください。

お片付けで一番大切なのは、【使えるけれど使わない・・・というものが家中ある】と認識していただくことです。
本来、家は人が暮らす動線の場所。
使うものを もっと使いやすいようにしていただきたいですね。

投稿画像

<取材協力> イエノコト株式会社 代表 淀川洋子氏

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